富士ヒルクライム2017(ふらぱん)
ご無沙汰しています、ふらぱんです。
5月末の成木ヒルクライムに続き富士ヒルクライムにも出場したので、久々に近況の報告も兼ねてブログを書こうかなと。
いや本当に皆さんお疲れさまでしたー。
ハプニングありつつも、怪我なく無事終える事が出来てホッとしています。
天候も味方してくれたみたいでいいレースになりましたね。
私のkhodaaBloomもよく頑張ってくれました。
あ、この間ニノマエ先輩にギザロというロードバイクはMadonna del Ghisallo というサイクリストの守護神と認定された聖女が祀られている教会、通称ギザッロ教会にちなんで付けられた名前だというのを教えてもらって、何て素敵なんだ!と思いコーダーも調べてみたら
名称であるkhoodaaBloomを展開するホダカ株式会社の「HODAKA」のスペルを組み換えた「KHODAA」と「花が咲く」という意味の「Bloom」を組み合わせたもの。
だってさ。
おかげさまで乗る度に花が開花したような気分で乗っています。
ロードバイクの名前の由来を調べてみるとどれも素敵で、より一層乗るのも見るのも好きになっていく。
さて、余談が主題になる前に富士ヒルね。
レース前日、こくまろさんと私は地元が同じなので最寄り駅に待ち合わせて、アンディ先輩の最寄りまで行きそこから車での出発となっていたのだけれど、まぁ思うように事は進まないよね...理由は割愛します。
初っぱなから先行き不安だったけれど、無事現地に到着!
わぁ。人多いなぁ。
成木とは打って変わって前日からこの盛り上がり様。
ブースも様々。
この大人数で富士五合目を目指して必死こいて駆け上がるんだと思うと身震いがした。
ーーーレース当日AM04:00ーーー
自分でセットした目覚ましのミスチルのヒカリノアトリエが勢いよく鳴る。
普段ではあり得ない時間に起こされた体がまだ眠いと動かないのを脳で無理矢理動かし支度を始めた。
宿を出てからはもう波に飲まれるようにいつの間にか第2ウエーブに並んでいた。
辺りを見渡すと女子。女子。女子!ここは天国かな。
私はチームの中で唯一の女子なので他のメンバーより1時間半早めの7時10分出発。
スタート待機中は「いよいよだな!」「がんばろーぜ!」みたいなやり取りする相手も居ないせいか本当にこのレースは始まるのであろうかとスタート目前に実感が湧かないでいた。
合図が鳴ると同時にのんびりと動き出す第2ウェーブ。
(この直後に電気グルーヴの/^o^\フッジサーンの曲が会場内で流れ始め、レース数十分間頭の中でループする攻撃を受けた。)
誰かを出し抜こうとする人もおらず平和にスタートの幕が下りた。
始めは「もうスタートしたんですか?」なんて声が聞こえてくるぐらいにのんびり動いていたのに徐々に周囲の顔つきが変わってきた。その様子を見てやっとレースが始まったのかと心がざわつく。(遅い)
ほどなくして右手後方から男の人の「女子左寄ってーー!!」とけたたましい声がした。
第4ウェーブだ。
ルールとして追い越す時は右手からなので女子はあれやあれやと左に追いやられ第4ウェーブの上位層が時速30キロぐらい(多分)で列を作って駆け上がってくる。
ぐおんぐおんと怖いくらいに唸るタイヤの音は女子ウェーブを引き裂いていく。
私はというと元々左に居たのを更に左に寄り、あのペースでこのまま上り続けるのか...
凄いわね、と感心しつつも力の差を見せつけられて少し悔しかった。
周りのペースに踊らされず自分のペースで走ろうと決めていたのに無駄な闘争心がくすぐられる。でもそんな闘争心は果てしなく続くように見える坂がすぐ打ちのめしてくれた。
危ない危ない。(一瞬たりとも意気がってすいませんでした
そこから、斜度がきつくなってくると休むように立ちこぎして、坂が緩くなると集中してペダルの回転率を上げる。
これを繰り返して疲労度を分散させた。
途中景色が開けた箇所があって、今富士山を上ってるんだと気づかされテンションも上がる。
思えば5合目から頂上に向けて登ったことはあっても1合目から5合目まで自力で登った事は無かった。ついつい嬉しくなりペースも上がる。
4合目を過ぎた頃ある事に気づいた。
酸素が薄い...。
なんとなく吸っても吸っても酸素が脳に届かない感覚を覚え始めた。
それもそのはずで、この時の標高は2000m近く。
周りの様子を見る余裕も無くなっていた。
間もなくしてスプリント区間が見える。
アマゾン杯(詳しくはアンディ・ニノマエ先輩記事を)は無理かなあと思いつつも腕試しにと思い切ってアウターに入れてペダルを踏む。
お、これは行けるー。余裕余裕...あれ...んん??
序盤は割と緩やかだったのに急にくいっと斜度が上がりアウターを引っ込める。
酸素も薄い為すぐにバテた。(意気がってすいませんでしt
スプリント区間を終えるとほぼ平坦な道のりが続き、列を作った男子のグループに混ざりラストを時速38km前後で一気にゴールまで駆け込んだ。
使い果たした脚が少し痙攣してたけど、それよりも激しい頭痛が襲ってきて、よぼよぼの老婆のように邪魔にならないところまで行き倒れ込んだ。
訳が分からないぐらいに頭が痛すぎる上に、独り身という状況に、もう心は遭難状態で、うずくまっているうちに1時間ほど寝てしまった。
目が覚めると先ほどの頭痛は何処へ、壮大な富士山を前に爽快な風が気持ちよかった。
ようやくゴールの達成感を噛みしめる事が出来たのだ。
まだ他のメンバーはゴールしていないであろう時間だった為もう少し落ち着ける場所へと移動してほどなくするとアンディ先輩とニノマエ先輩が見えた。
二人とも怪我をしてる様子も無く安堵。
5合目は気温が2度と上着なしでは寒すぎるのにアンディ先輩とニノマエ先輩の荷物が届かないというハプニング。二人とも見る見るうちに青白く...
そうこうしている内にりょま先輩・さなっぺ先輩、こくまろさん、てんちょう先輩と合流。
チーム全員が無事にゴール!
帰りは慎重に下山。(と、言っても時速40km出てる...)
駐車場で集合写真を撮って温泉へ行ったのちそれぞれの帰路へ。
慌ただしい大会だったけれど、最高に楽しいレースでした。
成木でアレルギーになりかけていた坂も今回のレースでまた登りたいと思ってまったので来年も富士ヒル出たいな。
タイムも悪くは無かったのでまずまず!
皆さん本当にお疲れさまでした。
おしまい。